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大正×対称アリス all in one その2(episode 1 赤ずきん編)

大正×対称アリス all in one』、前回 episode 1 のシンデレラ編をクリアしたので、赤ずきん編を進めていきます。

 

大正×対称アリス all in one - Switch

大正×対称アリス all in one - Switch

  • 発売日: 2019/04/18
  • メディア: Video Game
 

 

※ 以下、ネタバレを含みますのでご注意下さい。

 

 とりあえずプレイして思ったのは、赤ずきんの性格が思っていたのと全然違う!公式サイトのキャラクター説明から融通のきかない生真面目なキャラクターを想像していた(そしてそういうタイプのキャラクターが好きだった)のでちょっと残念。実際には、純朴で寂しがり屋で小学生の如く下ネタに過剰反応するキャラクターでした。時間を置いて冷静になると、なんだこいつ可愛いな、となる不思議。目を合わせるだけで、赤くなって奇声を上げて鼻血を吹き出す赤ずきん……、なんだこの可愛い生き物、とペットの飼い主にでもなった気分になります(乙女ゲームで下ネタを連想して鼻血を吹き出す攻略対象、というのもかなり珍しい気がしますが)。

 

 物語としては、「狼」から脅迫を受けるありすが警察に助けを求め、警官である赤ずきんが 24 時間態勢で護衛をしながら犯人を探し出す、という話。今回はサブキャラクターとして、ありすの兄である猟師と友人であるオオカミが出てきますね。赤ずきん自身が「狼」というのは考えはしたけど(警官というには明らかに怪しいし)、言葉通りの意味で「狼」というのは予想していませんでした。なんだあの獣耳。普段冷静ぶっているのにひたすら可愛い属性なのはずるいと思います。とはいえ、赤ずきんの犯行動機については、猟師の説明で納得はしたものの、初見時は正直ドン引きしてましたね……。逆恨みもいいところだし、その恨みを晴らすために対象の妹に 24 時間つきっきりで監視ってどうなんだ(どうもこうもなく犯罪だし、変態にしか見えないのだけれど)。だからこそ、赤ずきんの可愛さは十分に堪能したものの、ありすが赤ずきんに惹かれる過程についていまいち描写されていなかったのは残念。赤ずきんが「狼」でありながら、さらにありす側がそれを利用して仕込みをしていたというのは良かったです、良い意味で裏切られました。

 

 ありすが猟師の家系でエリート、という設定はこれまでも出てきているけど、この設定も何か現実の職業をおとぎ話に当てはめたものっぽいですかね?猟師が学校で先生と呼ばれているのを鑑みるに、猟師=教師?あるいは猟師=医者=保険医?あたりでしょうか。

 

 ありすが攻略対象の心の問題を救うという物語の概形上、テーマが重くなりがちだけど、主人公の性格やおとぎ話のメルヘンな雰囲気のおかげで、話が重くなりすぎず、すっきりとした気持ちでエンドを迎えられるのは良いところかなと思います。

 

 ただ、シンデレラ編から気になっていたけど、ちょこちょこ日常シーンで下ネタ入りますよね……(赤ずきん登場シーンは赤ずきんの性格設定上ある程度仕方ないとは言え、え、そんな雰囲気じゃないよね、という場面で普通に下ネタが入る)。そんな生々しいものでないし、小学生の下ネタ程度だけど、雰囲気に合っていないというか。なまじおとぎ話をモチーフにしているだけに、余計に浮いて感じてしまいます。