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大正×対称アリス all in one その6(episode 3 白雪編 2)

大正×対称アリス all in one』、白雪編の続きを進めていきます。

 

大正×対称アリス all in one - Switch

大正×対称アリス all in one - Switch

  • 発売日: 2019/04/18
  • メディア: Video Game
 

 

 ※ 以下、ネタバレを含みますのでご注意下さい。

 

 この世界はやはり白雪の夢のようですね。これまでの世界(それらもおそらく夢)と、今回の世界とは同じものなのか、違うものなのか、猟師がありすの兄でないことを始めとして、どこかこれまでの世界と違う感じがするな……、と思っていたら、夢の中の夢ということでした。

 

 これまでも、それぞれのキャラクターが心の傷を抱えていたけれども、白雪の傷はとりわけ生々しく根が深いですね。カウンセリングゲームなどと呼ばれたりするゲームですけど、白雪の抱えるトラウマが現実で起きた事実の一端で、他の攻略対象のトラウマもまた現実のものとして存在するのであれば、言葉通りの意味でカウンセリング(対象の夢に入って精神を癒やす)をしているということになるのでしょうか。もしそうであれば、恋愛はそのための手段のように思います。真相次第だけれど、対象と恋愛関係になる、その過程を楽しむ、という乙女ゲームの根幹が覆りそうです。

 白雪の母が、アリスこそ自分の息子、と言及する場面がありますけど、白雪はアリスと関係あるということでしょうか。アリスは夢から冷めて消えることを嫌がっている節があるので、対象を救いたいありすの内部人格、あるいは救うべき対象の内部人格か、どちらかでしょうか(母親がアリスと名前を呼んでいることを考えると、アリスこそ主人格?)。

 

 白雪編のグッドエンドに到達しても、魔法使い編が開放されなかったので、ん?と思ったけれど、バッドエンドで魔法使いが登場。魔法使いを駒として使っているのはありすっぽいですね。白雪編のバッドエンド「魔法使いの役割 I」回収後、episode 3 を初めからやり直すことで、無事魔法使い編が開放されました。シーン回収のために、バッドエンドになるよう周回していたけど、バッドエンドを繰り返す度に魔法使いが現れ、失敗したヒロインが魔法使いに殺されるという演出で、選択肢と、到達するエンドの種類は関係なく、バッドエンド到達回数によって新しいバッドエンドが開放されていく感じっぽいですね。「魔法使いの役割 V」、つまり 5 回目のバッドエンドで、魔法使いに(バッドエンド到達について)わざとかと思うよ、と苦言を呈されるし。魔法使いの役割 VI」回収後、「魔法使いの役割 V」と同じ選択肢で周回したら「魔法使いの役割 VI」に到達しましたし。回数を重ねるごとにだんだん殺され方も雑になっていって、「魔法使いの役割 VI」では魔法使いは姿さえ表さない。魔法使いの虚無的とも言える立ち位置、役回りをこういうゲームのギミックとして表現しているのは良いですね。今までメルヘンチックに「魔法」という言葉でループを匂わせていたこれまでのルートでも、魔法使いによってありすが殺されていたのだ思うと空恐ろしい

 

 攻略する上では、バッドエンドの魔法使いの演出を白雪編の後に持ってくるためか、選択肢で迷う場面はなかったように思います。明らかに間違った選択肢を選び続けたり、白雪のクイズに正解できなかったりすることで簡単にバッドエンドに到達可能なので、シーン回収も特に問題なく(バッドエンドの数が 6 個と数が多いのでやや面倒ではありましたが)。魔法使い編で、魔法使いを駒として使っているありすの真意も分かるのでしょうか、楽しみです。