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大正×対称アリス all in one その7(episode 3 魔法使い編)

 『大正×対称アリス all in one』、魔法使い編を進めていきます。

 

大正×対称アリス all in one - Switch

大正×対称アリス all in one - Switch

  • 発売日: 2019/04/18
  • メディア: Video Game
 

 

 ※ 以下、ネタバレを含みますのでご注意下さい。

 

 てっきり epilogue が真相編だと思っていたのですが、魔法使い編でおおよその真相が語られましたね。昏睡状態にあるアリステアを目覚めさせるため、アリステアの別人格である攻略対象たちと恋愛し、物語を紡いでいくことで、心の傷を癒やす、それが鏡の国の役割であり真相でした。現実の有栖百合花が、ありす自身をアリステアの人格として作り出すところは、おお!そうくるのか!となりました。別人であるはずのありすの人格がアリステアの夢の中に存在することについて、現実的(少なくともそう思わせる)な解答が用意されているとは思っていなかったので(ファンタジー的な解答でお茶を濁されるかと思っていました)。

 

 白雪編もそういった傾向がありましたけど、とりわけ魔法使い編は、真相を語ることが話の中心になっているためか、どうしても乙女ゲームっぽさは薄いですね。今回は、これまで攻略対象だった 5 人が同居する婚約者として登場。5 人の内、1 人を選んで結婚するよう迫る脅迫を受け探偵である魔法使いに調査を依頼するありすだけれど、どう考えても一番怪しいのは魔法使いだし、なんなら次点で怪しいのはありす自身なので、捜査パートがやや退屈だったかな。ただ、ありすと魔法使いの関係性は好きです。魔法使い編のありすがいつも魔法使いと一緒にいる猫だったのですね。完全なハッピーエンドではないし、ありすは魔法使いに、魔法使いは本物の有栖百合花に、それぞれ片思い状態だけれど、お互いそのことを分かっていながら時を共にする不思議な距離感のエンドは、切なさがありつつも、その中で幸せが感じられて好きでした。それにしても、ありすも魔法使いもかなり不憫な立ち位置ですよね。魔法使いの場合は望んでそうしているから可哀想と思うのはお門違いかもしれないけれど、これも魔法使いを救済するための物語になっていると言えばなっているのかな?

 

 本筋と全く関係ないですが、ありすが白雪の自室を訪問した際に、白雪が(おそらく散らかっていた自室を)必死で掃除してありすを出迎えるシーンが地味に好きです。

 

 今回も攻略面で迷うことはなかったかなと思います。バッドエンドも、意図的に間違った選択肢を選んでいけば見られるので、難しくはないです。バッドエンドが他の攻略対象 5 人分あるので、バッドエンドの回収がやや面倒なくらい。