炬燵の中でゲーム三昧

ゲームのプレイ雑記やあれこれ

片恋いコントラスト その2 (第二巻 檜渡・桐阪ルート)

 Switch 版『片恋いコントラスト collection of branch』第二巻クリアしました!プレイ時間自体は短いけれど、思ったよりクリアまでに時間がかかってしまいました。第一巻に引き続き恋愛描写が丁寧で、気になっていた桐阪先輩のルートも楽しくて満足。第一巻に比べると、スチルが若干マシになったような(それでも若干崩れていると感じるけれど)?単に見慣れてきただけかもしれません。

 

片恋いコントラスト -collection of branch - Switch

片恋いコントラスト -collection of branch - Switch

  • 発売日: 2019/08/22
  • メディア: Video Game
 

 

 ※ 以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

 

檜渡鈴太郎

 後輩キャラ。まっすぐで素直で、滅茶苦茶良い子。檜渡君が冴子に一目惚れ、告白してお試しで付き合うことに。自分の気持ちにも感情にもまっすぐな檜渡君に、冴子がだんだん惹かれて付き合うまでが微笑ましかったです。でも、檜渡君を好きな彼の同級生の女の子の妨害により、自信を持てない冴子が自ら檜渡君を振ることに。この辺りの冴子の行き過ぎた自己卑下は一種の傲慢さにも思うけれど、それがむしろ思春期っぽい繊細さや未熟さを表していてよかったです。ライバルの女の子が檜渡君にキスしたシーン、別れる直接的なきっかけになりますし、確かに檜渡君に隙があったのはそうなんですけど、周りから檜渡君ばかりが責められる展開だったのはちょっとうーん?となりました。檜渡君と付き合っていながら桐阪先輩と二人でカフェでお茶してた冴子側もそれなりに問題あったと思うので(実際、桐阪先輩は下心 0 ではないでしょうし)。

 ただ、檜渡君は良くも悪くも幼いというか。実際中学生なので当たり前なんですけど、自分の気持ちで一杯一杯になってしまって相手がどう思うかまで気が回らない未成熟さ(お試し付き合い中にキスしたり、元カノと恋敵がいる生徒会に乗り込んできたりとか)というか、そこが檜渡君シナリオの良いところでもあるんですが(終盤は冴子の気持ちを優先するようになるなど成長が見られますし)、個人的にはちょっと苦手でした。あと、こう、物理的にも精神的にも、すごく距離を詰めてくる感じが苦手……、パーソナルスペースが一方的に破られる感じがして。

桐阪保

 公式サイトで見たときから気になっていたキャラクターだけど、滅茶苦茶良かった……!第一巻でも冴子のことが好きな感じの描写がされていたけど、実際に一昨年の文化祭で出会ったときから好きだったようで。ここまでの攻略対象の中で一番早くから冴子に恋していたし、冴子のことも人一倍よく見ているんじゃないかな。人付き合いを避ける冴子を振り向かせようと、わざとぶつかって生徒会に勧誘したり、冴子が人との交流に前向きに慣れるよう仕向けたりと、計算高く外堀を埋めていく、それでいて大事なところでは決して無理強いせず冴子の気持ちを優先させるという、なんというかもう、一途で誠実で、冴子のことを本当に考えて行動していて、色々とずるい(桐阪先輩エンド以外では、その先輩の努力が報われないのがなんとも切ない)。檜渡君と付き合い始めた冴子に対して、冴子が幸せならと見守っている辺りとかも(そもそも冴子と檜渡君が付き合い始めたのが桐阪先輩の言葉がきっかけというのも切ないんですが)。第二巻の傷恋編(桐阪編)では、檜渡君とのこともあり、冴子が恋に臆病になっているんですが、それをゆっくりと見守ってくれる桐阪先輩が滅茶苦茶良いです(冴子の傷につけ込んで振り向かせることもできただろうに)。桐阪先輩の「いきすぎた卑下は、相手の価値観を否定することになるよ」というセリフが印象的でした。プレイしていて、とても頷いてしまいました。

 桐阪先輩は、真面目なときも良いですが、おどけたような話し方(それでいて冴子のことを気遣っている感じ)がかなり好きです。あと「さえちゃん」呼びも。

総評

 第一巻に引き続き滅茶苦茶楽しめました。今回は、素直でまっすぐだけど割と手段を選ばない檜渡君一見ちゃらいけど誠実で守るべき一線は守る桐阪先輩で、正反対の二人での三角関係でした。檜渡君の冴子の気持ちまで考えられるだけの余裕がないところ、桐阪先輩の冴子のことを第一に考えるところもうまく対比になっていて、先輩×後輩の話としてもコンセプトがはっきりまとまっていたのも良かったです。惜しむらくは、完全に自分の好みの問題ですが、自分の中で桐阪先輩>>>檜渡君だったので、三角関係編があまり楽しめなかったところでしょうか。さっさと桐阪先輩に決めてしまえ、となってしまいました。実際、檜渡君が苦手すぎて、初恋編(檜渡編)のプレイにかなり時間がかかってしまった……。

 全然関係ないけれど、このゲームをプレイしていて、昔読んだ「片恋トライアングル」という漫画を思い出しました。三角関係の形は違いますが、同じ学園もので、すれ違いと、それによるもどかしさがすごく良かった記憶。なつかしいなぁ。また読んでみようかな。

 

片恋トライアングル 1 (花とゆめコミックス)

片恋トライアングル 1 (花とゆめコミックス)

 

 

【プレイ時間】
序章:15 分
初恋編:2 時間
傷恋編:1 時間 30 分
三角関係編:1 時間