炬燵の中でゲーム三昧

ゲームのプレイ雑記やあれこれ

Tlicolity Eyes -twinkle showtime- その3(Vol. 2 ユウ、コウ)

 『Tlicolity Eyes -twinkle showtime-』、Vol. 3 クリア&フルコンプしました。コウを演じられているのが松岡禎丞さんということで楽しみにしていたのですが、木村良平さんの演じられているユウも滅茶苦茶良くて、もう Vol. 3 だけでこのゲームをプレイして良かった……。もともと乙女ゲームというジャンルでは、声優さんの占めるウェイトが大きいと思うのですが、こういうシナリオ薄めのゲームだとなおさら重要だなぁとしみじみ。

 一通りプレイして、粗を探そうと思えばいくらでも見つかるゲームではあるのですが、ちょっぴりファンタジーな世界観でさっくり楽しめる三角関係恋愛コメディというコンセプトがはっきりしていて、良い意味で公式サイトなどの情報から期待していた通りのゲームになっていて、個人的には大満足でした。

 プレイ後のキャラクターの印象は、
攻略対象:ユウ>コウ>>チヒロ≧ワタル>マサト>ヨウスケ
主人公:桜>葵>棗

 

Tllicolity Eyes -twinkle showtime-  Switch

Tllicolity Eyes -twinkle showtime- Switch

  • 発売日: 2019/07/18
  • メディア: Video Game
 

 

 ※ 以下、ネタバレを含みますので、ご注意下さい。

 

 Vol. 3 は三姉妹の長女葵が主人公。葵はアイドルである榊原コウのマネージャーで、男の娘アイドルであり、コウの双子の弟でもある榊原ユウとの共演をきっかけに、コウ、ユウの期間限定ユニットのマネージャーをすることになり……というところから物語は始まります。主人公の葵が三姉妹の長女というだけあって、仕事ができるしっかり者で、見ていて安心感がありました。

【プレイ時間】
Prologue
Chapter 1:約 30 分
Chapter 2:約 40 分
Chapter 3:約 20 分

 

榊原ユウ

 ミステリアスな男の娘アイドルとしての顔と、素の明るくていたずら好きな顔のギャップがすごく好きです。仲が良いなからも、なんでもできる兄への憧れとコンプレックスの入り混じった感じも良かったです。相手の能力をコピーする能力を持っていますが、能力を使っても相手のコピー以上になれないことから、兄でなく、自分だからこそできることを求めていて、その結果今の男の娘アイドルとしての姿があるようで。

 もともとシナリオ薄めなゲームですが、ユウルートはとりわけシナリオが薄めな印象。その分、ユウというキャラクターが非常に魅力的に描かれていました。ユウルートでは、ユウの男性としての一面が強く見られますが、コウルートではミステリアスな男の娘アイドルとしての一面が強く見られて、これがとても色っぽい……!ユウルートでの、本気か冗談か分からないような冗談めかしたアプローチそれ自体も好きなのだけど、それが自分への自身のなさや兄に対するコンプレックスの裏返しなのもなお良く、とにかく好みなキャラクターでした。

【プレイ時間】
Yu
Chapter 1:約 15 分
Chapter 2:約 15 分
Chapter 3:約 30 分
Chapter 4:約 5 分
Chapter 5:約 10 分
Chapter 6:約 10 分

 

榊原コウ

 ツンデレなお兄ちゃん松岡禎丞さんの演じるツンデレキャラはずるいと思う。トリコリティモードの副作用が終わったあとの恥ずかしがっているところの演技とか滅茶苦茶好きです。あと、主人公のことを「葵さん」とさん付けで呼んでいるところも地味に好き。

 最初ユウとのユニットを嫌がっていたため兄弟仲が悪いのかと思っていましたが、素直になれないだけでなんだかんだ良いお兄ちゃんしているのが良かった。その根底には能力を持つ家族の中で無能力者である自分へのコンプレックスがあるようで。なんだかんだ攻略対象全員能力者なのかな?と思っていたので少しびっくり。せっかくの無能力者なのだから、もう少しその葛藤とか描かれていたらなぁと思わないでもないですが、コウルートのメインはどちらかというと、アイドルとマネージャーという立場に捕らわれて自分の気持ちを表に出せない葵の心を掴むところだから仕方がないのかな?コウのアイドル活動の邪魔になることを気にする葵に対して、葵と一緒だからこそアイドルとして成長していけるんだと啖呵を切るコウが格好良かったです。実際問題、アイドルとマネージャーの壁を越えるのは難しいよなぁと思いつつ、擦れたところのなくて、自分のアイドルとしてのキャリアに対しても、好きな葵に対しても真っ直ぐなコウが相手だからこそ、葵が自分の気持ちを表に出せるようになったんだなと思うので、恋愛物語としてもきれいにまとまっていて良かったなと思います。でも、惜しむらくは 3 年後のコウの成長した姿も見たかったです(葵の見た目は変わってるのに……)。

【プレイ時間】
Ko
Chapter 1:約 15 分
Chapter 2:約 5 分
Chapter 3:約 15 分
Chapter 4:約 20 分
Chapter 5:約 10 分
Chapter 6:約 10 分

 

トリ愛

 葵を間に挟んでお互いに対抗心燃やしつつも、なんだかんだ仲の良い双子なので、プレイしていて微笑ましかったです。ちょこちょこセリフがハモるのも良い。

 トリ愛ルートでは、コウと葵の会社の社長が会社のお金をキャバクラにつぎ込んで失踪するという、思いのほか重めの展開のなか話が進んでいきますが、ハッピーエンドでは、葵が社長兼マネージャーを務める会社を立ち上げ、ユウが葵の会社に移籍することでコウ、ユウ二人のユニットが期間限定でなく正式に結成されるという終わり方になっており、物語としては一番きれいにまとまっていたんじゃないかなと。

【プレイ時間】
Tlieye
Chapter 1:約 30 分
Chapter 2:約 20 分
Chapter 3:約 20 分
Chapter 4:約 2 分
Chapter 5:約 10 分