炬燵の中でゲーム三昧

ゲームのプレイ雑記やあれこれ

DEATH STRANDING その15

 インフラをひたすら整備するのが楽しいゲーム『DEATH STRANDING』、寄り道ばかりしてなかなかメインストーリーが進みません。都市から都市へ、国道がつながった瞬間がとても嬉しい。ジップラインも利用できるようになったので、山岳地帯にある配送先への経路も少しずつ整備中です。

 

【PS4】DEATH STRANDING

【PS4】DEATH STRANDING

  • 発売日: 2019/11/08
  • メディア: Video Game
 

 

 ※ 以下、ネタバレを含みますので、ご注意下さい。

 

 エピソード 5 ママー サウス・ノットシティ ~ マウンテン・ノットシティ

 

 サウス・ノットシティ到着後、すぐ北にあるママー研究施設へ向かうこととなり、そこで、赤ん坊の BT 似遭遇します。その BT はママーの娘で、出産時テロに遭遇したことにより生者としてでなく、死者として産まれてきたと。ママーに子供がいることは語られていましたが、なかなか壮絶です……。ともあれ、拠点間の接続を行う Qpid に欠陥がある(周辺地域のカイラル濃度の上昇を引き起こし、やがてデス・ストランディングの発生に繋がる懸念がある)ことが知らされ、ママーの担当したハードウェア面の書き換えは行うことができるものの、いずれソフトウェア面の書き換えも必要になるとのこと。ここで「ジップライン」の建設が開放され、ワイヤーを使った移動が可能になり、山岳地帯など、車両で通行がしづらい場所での移動が楽になります。

 ママーと話をしたあとは、Qpid の問題は一度保留とし、アメリ救出に向け都市間の接続を進めていくことになります。次の目的地はマウンテン・ノットシティ。そのために、K7 北中継ステーション、K7 北配送センターを経て、マウンテン・ノットシティまで向かいます。K7 北中継ステーションまでは問題なく到達出来たのですが、そこから K7 北配送センターまでの道中にはテロリスト(分離過激派)たちのテリトリーが。死者を出した場合、BT 化する前に焼却処分をしないと対消滅が起きてしまうはずなのですが、そんなこと遠慮なしに銃で撃ってきます。荷物が邪魔になるこのゲームでシューティングはしたくないので正直面倒です。今回は時間制限付きの配送だったので強引に突っ切りましたが、今後どうしましょう。

 K7 北配送センターに到達したサムは、ビーチで BB を象徴していると思われる赤ん坊の人形とアメリを目にします。そして、サムの目の前でヒッグスに襲われ、キープを奪われるアメリ。現実に戻ったあと、ヒッグスに包囲され、助けを求めるアメリに対し、サムが「キープはどうした?」と繰り返し問うシーンがとても印象的です。これまでも、サムがアメリに強い感情(友情か思慕か、はたまた家族愛かは分からないけれど)を抱いていることは示されてきたけれど、危険の迫るアメリに対して、彼女の安否でなく「キープ」を気にかけるあたり、サムはアメリとの「絆」に固執しているように思われます。BT となり既に生きているとは言えない自分の娘とのつながりを断ち切らずにいるママーにサムが疑問を呈したとき、逆に「あなたも生者でなく死者との繋がりを選択した」と返された場面がありました。そのときは、死者は BB を指しているものと思っていたけれど、サムが繋がりを求める死者にアメリも含まれるのかと、先のシーンを見て思いました。生者と死者の世界をつなぐビーチに持っていけるものは、本人にとって本当に大事なものだけそして、そのビーチでサムが目にするのは BB とアメリ。そうやって見返すと、サムは本当に死者の世界に固執しているんだなぁ。ビーチを介した移動手段であるフラジャイルジャンプでも BB だけは持ち運べますしね。そして、サムとアメリの絆の象徴である「キープ」が奪われたということは、今後アメリとビーチを介して接触することも難しくなりそうです。

 その後、マウンテン・ノットシティ付近のタール噴出口を塞ぐために、反物質爆弾を運ぶことになるのですが、この爆弾が衝撃に弱く、バイクで移動していると本当に少し石に引っ掛けっただけでもダメージが蓄積していくので、少し厄介でした。なんやかんや反物質爆弾の配送は完了しましたが、今度はマウンテン・ノットシティのリーダーであるロックネにブリッジズへの加入も、UCA への加盟も断られてしまいます。彼女はママーの双子の妹であり、Qpid のソフトウェア部分を開発した人物。もともとはブリッジズのメンバーだったようですが、ママーがテロに巻き込まれたことを契機にブリッジズを離れ、ママーとの関係も微妙な状態となっているよう。彼女を説得するため、ママーに話を聞きに戻る、というところで今回は終了。

 

 今回、国道復旧に必要なカイラル結晶集めと移動経路確保のため、K7 北中継ステーション東の BT 座礁地帯で大型 BT を呼び出し、撃退することで、時雨を一時的に止ませたのですが、あっという間に再び時雨が振り始めたので、カイラル結晶集めを目的とした場合はともかく、移動経路確保目的で大型 BT を狩るのは割に合わないですね……。大型 BT 撃退のタイミングとゲームシステムとしての座礁地帯復活のタイミングが偶然近かっただけかもしれませんが。

 

 中盤に差し掛かったくらいなのかなと思うのですが、現時点でメインストーリーやキャラクターについて思うことをつらつらと。ちょっと愚痴っぽくなってしまったのですが、ご容赦を。

 40 時間以上遊んでおいてなんですが、小島秀夫監督の作品とは相性があまり良くないなぁと思う今日この頃。(メタルギアソリッド 2 をプレイしたときもそうだったのですが、)いまいち感性が合わないのか、物語の部分をあまり楽しめていません。しっかりと作り込まれた世界観は好きで、演出も非常に凝っていて、最初のオープニングムービーはワクワクしたのですが。エピソードごとの繋がりが初見では掴みづらく、物語がぶつ切りに見えてしまうのが原因なのかなぁという気がしています。今回のママーのエピソードも、ロックネが登場するまで物語の大筋(アメリの救出)と無関係に思えて唐突に感じてしまいましたし。これは、ゲームの進行の仕方も影響していて、基本的にエピソードとエピソードとの間に「配送」というおつかいが挟まれるため、物語のテンポがゆっくりめで、余計にぶつ切りに感じやすいようにも思います(ただ、個人的にはこの「おつかい」の部分を楽しんでプレイしているので、なかったらなかったで途中でプレイを止めている可能性が高いですが)。

 ただただ「繋がり」にこだわり続けるブリッジズの面々と彼らの目的に共感や愛着が持てないでいるのも原因かも(何ならブリッジズや UCA に対してそれぞれ異なった価値観を持っているプレッパーズの方が、ブリッジズの面々よりも魅力的に思えます)。アメリが最たる例で、サムがアメリに思い入れがあることは察せられますし、サムの持つ「ドリームキャッチャー」とアメリの身につけている「キープ」が二人の絆を象徴しているのは分かるのですが、アメリ自身、そして二人の関係性については物語中で断片的にしか語られません。そのため、プレイヤー目線では、アメリの背景や人となりも、二人がどういった絆で繋がれているかもいまいちつかめず。ここで、物語中のキャラクターであるサムとプレイヤーとの意識に乖離ができてしまっているように感じます。結果として、アメリを救出するというメインストーリーの目的がゲームをプレイするモチベーションにつながらず。アメリって現状ヒロイン的なポジションだと思うのですが、ヒロイン自身の魅力や境遇など、「ヒロインを助けたい」と思わせるような導線が物語中にはられていないのがプレイしていて結構つらいです。メインストーリーやドキュメント、ムービーで本人の背景や芯となるものが語られるフラジャイルやヒッグス、マッツ・ミケルセンといった、プレイヤー(サム)と必ずしも同じ立場ではない、あるいは敵対しているサブキャラクターは魅力的で好きなんですけど。

 いまいち物語に入り込めずにいるモヤモヤを言葉にしようとつらつら書いてきたけれど、小島秀夫監督の作品は良くも悪くも芸術的志向が強いというか、細かい描写を丁寧に積み上げて物語やキャラクターでプレイヤーを引き込むというよりは、個々のセリフや描写に意味(テーマ性や象徴性)を持たせてプレイヤーに強く印象づける傾向があるのかなぁと思いつつ(そういう意味で賛否が大きく分かれるのだろうし、自分の好みからは外れているのかもなぁ)。

 

 最後に、現在の状況をメモ。

クリアした依頼
[依頼 No. 40] [至急]ピーター・アングレールへ焼きたてのピザを届けてあげよう!(評価 S)
[依頼 No. 41] K7北中継ステーションへ建設素材を配送せよ(評価 S)
[依頼 No. 42] スーパーセルで飛ばされた希少鉱物資源を回収する(評価 S)
[依頼 No. 43] [緊急]K7北配送センターへ血液製剤を届けよ!(評価 S)
[依頼 No. 44] マウンテン・ノットシティ[K7]へ反物質爆弾を配送(評価 A)

LEGEND 数:68

現在のグレードブリッジリンク 79速度 12数量 50サービス 64安全性 49配達人グレード 254エキスパート・キャリアーエリート・キャリアー

現在の総プレイ時間:約 45 時間

獲得トロフィー
・これが配達症候群なのか!?(サムが納品した荷物の総数が700個以上になった)