炬燵の中でゲーム三昧

ゲームのプレイ雑記やあれこれ

ZERO ESCAPE 9時間9人9の扉 その1

 PS4 版『ZERO ESCAPE 9時間9人9の扉』をプレイし始めました。もともと Nintendo DS で発売されたゲームで「極限脱出」シリーズの一作目。脱出ゲームとノベルアドベンチャーを合わせたゲームです。

 極限脱出とあるように、9 人の男女が沈みゆく船の中に閉じ込めらた極限状態からの脱出が目的となっています。物語が展開するアドベンチャーモードと、謎を解く脱出パートとを交互にプレイしていくことになります。ノベルアドベンチャーとして、緩急のある展開で惹き込まれ、9 人のキャラクターもそれぞれ個性があって魅力的です。脱出ゲームの難易度は低め(主人公や登場キャラクターがかなりヒントをくれる)ですが、物語を楽しむのを邪魔しない程よい調整になっていると思います。

 

 

 ※ 以下、ネタバレが含まれますので、ご注意ください。

 

 一周目クリア、BAD END「斧」

 

 主人公である淳平が見覚えのない、鍵のかかった船内の一室で目覚めるところから物語が開始します。船には、淳平、小学校の頃の幼馴染である倉式茜(紫)と、ガタイの大きなセブン、銀髪のサンタ、踊り子風の派手な格好をした八代、目の見えないニルス、ピンク色の紙をした四葉、9 の男の 9 人が閉じ込められ、「ゼロ」と名乗る謎の人物により「ノナリーゲーム」へ参加させられことに。ゲームの目的は、船から脱出すること。そのために、9 の数字が書かれたナンバリングドアを見つることになります。ナンバリングドアを開けるには、各メンバーの腕に付けられたバングルの数字の和の数字根が扉に書かれた数字が一致するように、バングルを認証装置 RED に認証させる必要があるようです(ただし、一度に認証できる人数には 3 ~ 5 人)。皆が混乱する中、一人抜け駆けしようとした 9 の男が 4 の扉の向こうで爆死。ナンバリングドアを通ったあと、 RED に認証したのと同じメンバーで扉の向こうの DEAD に認証を行わないと体内に仕込まれた小型爆弾が爆破するとこのこと。

 ここで一つ目の分岐、4 と 5 の扉のどちらかを選択。今回は、9 の男の遺体がある 4 の扉を選択。メンバーは淳平、ニルス、セブンとなりました(5 の扉は一宮、サンタ、四葉、茜、八代)。1 等船室とカジノバーでの脱出パートをクリアすると、5 の扉を進んだメンバーと再び合流。しかし、ニルスが行方不明になってしまいます。ニルスの妹である四葉が心配しますが、捜索するも見つからず、ひとまず先へ進むことになります。

 二つ目の分岐で、3、7、8 の扉から選択することに。先に進むには一人を置いていく必要があるということで、一宮が自ら残ることになります。今回は 7 の扉へ。メンバーは淳平、四葉、セブン。8 の扉のメンバーはサンタ、紫、八代となりました。手術室の謎解きをクリアし、他のメンバーと合流。調べていなかった 3 の扉を改めて調べると、ニルスの死体が発見されることに。

 三つ目、最後の分岐では、1、2、6 の扉から選択。1 の扉を選択し、メンバーは、淳平、一宮、四葉。サンタ、紫、セブン、八代は 6 の扉へと進むことになります。1 の扉の先、船長室では、0 のバングルをはめた男性の死体を発見します。どうやら側に落ちていた斧で殺されたよう。

 その後、合流したメンバーから 9 の扉を発見したと報告を受ける淳平たち。9 の扉へ向かう前に、残りの 2 の扉をサンタ、四葉、紫、セブンが調べることになります。一宮も八代に話があるといって姿を消し、淳平が一人待つ中、2 の扉を調べに行ったはずの四葉が一人戻ってきます。手には 3、6、7 のバングル。四葉は兄ニルス殺害の容疑者であるサンタ、セブンに復讐するため、船長室から 0 のバングルと斧を持ち出していたのでした。二人の殺害に反対した紫も殺害した四葉は、船からの脱出のため淳平をも手にかけ、5 のバングルを手に去っていきました。ということで、BAD END「斧」到達。

 

 序盤からメンバーの裏切りと死亡が発生するという、緊迫感があり先の気になる物語で、非常に引き込まれました。キャラクターもそれぞれ個性があって、魅力的です。表情豊かなキャラクターのイラストももちろんですが、脱出パート中に挟まれる、キャラクター同士の何気ないやり取りが良い味を出しています。盲目ながらも博識なニルス、見た目のゴツさに反して真面目でどこか抜けているセブン、つまらないジョークを披露する一宮など。特に、シャワーヘッドをマイクと勘違いして話しかけたり、酒を飲もうとして年下の淳平に止められしょぼんとしたりするセブンは妙に可愛い。

 物語の謎の部分、ゼロが誰なのか、ノナリーゲームの目的は何かについてはまだまだ情報が足りていない感じ。フローチャートを確認する限り、全部で 5 個のエンディングがあるようなので、周回をしながら謎に迫っていく感じでしょうか。9 の男が遺した「あいつに騙された!」という言葉は意味深です。「あいつ」がゼロを指すのかは分かりませんが、閉じ込められたメンバーの中に他者を陥れようとする人物がいるようです。ゼロの正体については、セブンは違う気がします。記憶障害ではあるものの、「被害者の接点を辿れば容疑者につながる」という台詞が警官っぽく、どちらかというと真相を確かめに or 事態を解決しに来た側のように思います。ニルスはすべてを語っていない感じがありますが、大事な妹を危険なゲームに巻き込むかな?というのがあるので違うような……。ニルスの遺体は顔が分からない状態とのことなので、十中八九生きているとは思いますが。四葉も今回見たエンディングで純粋に兄の復讐で動いていたので違うかな。一宮も、ゼロが船内にいることを自ら指摘していることを考えると違うように思います。サンタ、紫、八代は未知数。淳平がこのゲームに選ばれたこと(+多少のメタ読み)を考えると、正直紫(茜)が一番怪しいですが。

 クローズドな環境での脱出劇ということで、もっとメンバー間でギスギスするかと思っていましたが、意外とそういった展開はなかったですね。中盤で八代がヘイトを集めていたので、次の犠牲者は八代だと思っていました。まぁ、言い方に問題はあるものの、結局八代の提案以上の選択肢はないので、発言内容自体は妥当なんですよね(代案なくただ反対するだけの茜よりは好きです)。

 

 1 周クリアでだいたい 6 時間弱。フローチャートを確認しながら、2 周目もプレイしていきます。