炬燵の中でゲーム三昧

ゲームのプレイ雑記やあれこれ

ZERO ESCAPE 9時間9人9の扉 その5

 『ZERO ESCAPE 9時間9人9の扉』、ついにクリアー!

 

 

 ※ 以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

 

 5 周目クリア、真エンディング

 

 今回は、もう一つの BAD END「斧」を回避するために、4 の扉、7 の扉、1 の扉を選択。基本的な物語の流れはこれまでと同じだけれど、各分岐でのフラグを回収したことで、四葉にニルスの生存が伝えられ BAD END 回避。そして、どうやら前回クリアした「ゼロの敗北」エンドの回収が真エンディングのフラグになっていたようで、そのまま真エンディングに到達することができました。

 

 茜が 9 年前の実験で死亡したサンタの妹で、時空を超えて現在の淳平から情報を受け取って死亡する運命を回避するため、ゼロとして今回のゲームを開催した(サンタはその補佐役だった)というのが真相でした。少しずつ 9 年前の情報が出揃って、真実が明らかになっていき、クライマックスのシーンでこれまで集めてきた情報が一本に繋がるとともに、過去と未来が繋がったところはとても盛り上がりました!これまでの周回で獲得した情報がモルフを介して伝搬していたという、物語の中の形態場形成仮説とゲームシステムとがリンクしていて、ゲームそのものを仕掛けとして用いている設定も良かったです。物語の核となる形態場形成仮説と情報の伝搬については結構力技というか、SF、オカルトチックなギミックですが、それでもプレイしていて納得させられるようルートのあちこちに伏線が張り巡らされていて、感動しました。

 思い返すと気になる点は多々あります(船長室で死んでいた男のバングルナンバーが 0 でなく 6 だったところは茜がゼロである伏線だったと思うのだけど、そもそもニルスの代わりに死んだ男が付けていたバングルを含めるとバングルは少なくとも 11 個存在していて、バングルナンバーが 0 ~ 9 だとすると必ずどれかの番号が重複しているので、そもそも伏線として機能していないだとか)が、それらを差し置いても余りあるシナリオ構成で、序盤の緊張感のある展開から、終盤にかけての伏線の回収とクライマックスの盛り上がりは素晴らしかったです。キャラクターも、それぞれ個性がはっきりしていて、魅力的に描かれていたのも良かった。特に、セブンとニルス・四葉兄妹が好きです。この三人は、茜よりもずっとヒロインしていた気がします。