炬燵の中でゲーム三昧

ゲームのプレイ雑記やあれこれ

アナザーコード 2つの記憶 その1:ファーストインプレッション

 『アナザーコード 2つの記憶』をプレイ。Nintendo DS 初期に発売されたミステリーアドベンチャーで、DS の機能を活用した謎解きが特徴です。最序盤をプレイした感じでは、良くも悪くも淡々とストーリーが進行し、ストーリーと謎解きとの直接的な関連性がなく謎解きをやらされている感もあるので、やや没入感は低いですが、無人島の中を探索しながら進んでいく雰囲気が良い。それから、シンプルな描写の中でキャラクターの魅力がしっかり感じられるのも良いです。発売当時にプレイしていたら DS を使った謎解きにもっと新鮮さが感じられて良かったんじゃないかなと思います。

 

 

 ※ 以下、ネタバレを含みますので、ご注意ください。

 

 第 1 章 ディーとの出会い

 

 14 歳の誕生日を迎えようとするアシュレイ。彼女の元に、11 年前に死別したと思われていた父から一つの小包が届いたところから物語が始まります。小包の中には、自分の消息を伝える手紙と DAS と呼ばれる機械。アシュレイは、父に会うために、養親である叔母ジェシカとともに、無人島であるブラッド・エドワード島に向かうことに。しかし、港に父の姿はなく、父を探しに出かけたジェシカも悲鳴とともに姿を消してしまいます。アシュレイは二人を探しに島に足を踏み入れ、ディーと名乗る幽霊と出会い、ともに島の探索を行っていくことになります。

 

 ストーリーとしては、父を探すアシュレイと、生前の記憶を取り戻そうとするディーの物語が並行して進んでいきます。アシュレイの両親は、記憶に関わる研究に携わっていたようで、それが今後の展開にどう関連しくるのか。また、今は無人島となっているブラッド・エドワード島ですが、かつてはエドワード家という裕福な一族が住んでおり、島には大きな屋敷が残されています。物語の冒頭で、エドワード家で家人の死が相次ぎ、一家が島を離れる原因となったらしいという話を聞くことが出来ますが、それがディーの記憶と関連してきそうです。

 序盤で断片的な情報しか得られておらず、物語の全体像はまだまだ見えてこないですが、誰も住んでいない、どこか物悲しさを感じさせる無人島をアシュレイとディーとで探索していく、ゲーム全体としての雰囲気は好きです。主人公のアシュレイがとても魅力的で、自分の気持ちや感情を素直に表に出す、年相応の純粋さ、擦れてなさがとてもかわいらしい。それから、アシュレイたちが乗ってきた船の船長のキャラクターも良いです。ちょっと偏屈で、面倒にはかかわらないと言いながら、なんだかんだアシュレイに構うという、(おそらくメインキャラクターではないのでしょうが)かなり好きなキャラクターです。謎解きの内容が、父を探すという目的に直結していなくてやらされているように感じてしまうのがやや難点でしょうか。