炬燵の中でゲーム三昧

ゲームのプレイ雑記やあれこれ

アナザーコード 2つの記憶 その2:1 周目クリア

 『アナザーコード 2つの記憶』クリアしました!アシュレイの父について、エドワード家で起こった出来事について、断片的に提示されるピースが一つにつながって収束していく中盤以降は物語に引き込まれ、一気にプレイしてしまいました。ゆっくりあちこちを探索してクリアまでだいたい 6 時間ほどと、ボリュームとしては短めで、終盤の展開もやや駆け足感はありましたが、面白さがぎゅっと凝縮されていてとても楽しめました。アガサ・クリスティとか、ちょっと前の時代の海外ミステリー小説のような、ウェットさはないものの、物語として、ミステリーとしてしっかり組み立てられている感じ。まだやり残したことがあるようなので、2 周目もチャレンジ予定です。

 

 

 ※ 以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

 第 2 章 ローレンスの屋敷 ~ 終章 蒼い月の奇跡

 

 物語の大筋としては、アシュレイの両親が研究していた「アナザー」と呼ばれる記憶の操作を行う研究に関連したいざこざで、11 年前にビルが母親を殺し、父親は友人のビルの支援のもとで研究を続けていた。そして今回、研究の利用方法に関する考え方の違いから父親とビルとが決裂し、11 年前の真実が明らかになるとともに、ビルの死によってアナザーを巡る事件が幕を閉じた、といった内容となります。

 

 大筋だけ書き出すとシンプルですが、母親殺害の容疑者として父親の名前が挙がっていることに疑心暗鬼になっているアシュレイに対してディーが真実を見つけ出すよう励ますシーンだったり、11 年ぶりに再開したリチャードとアシュレイのぎこちない会話だったり、一つ一つのシーンが丁寧に描かれていて良かったです。キャラクターのイラストや BGM も本作の雰囲気の良さを引き立てていていました。

 そしてなによりもキャラクターが魅力的です。冒頭に登場した船長が、なかなか戻ってこないアシュレイを探しに来てくれたのにはちょっと感動しました。きれいな心を持った人にしか見えないディーが、船長には普通に見えていたのにはびっくり。面倒にはかかわらないと言いつつアシュレイを探しに来てくれたり、実際良い人ですよね。

 リチャードのなんとも言えないダメ父親っぽさも良い味出しています。母親を失ったばかりの娘から離れて研究に没頭しちゃうのがもうダメなんですけど、アシュレイの「ママを失ったパパにはそれが必要だった」と語るシーンはかなり好きです。各所で入手できる DAS カードでリチャードの心情も語られるので、なんだか憎めないキャラクターです。自分が娘を手放すに至って思い返すのが、家庭を顧みなかった自分の父親というのもなんだか良い。

 ジェシカについては、実のところ終盤まで怪しんでいました。ちょっと申し訳ない気持ちになる……。ジェシカとビルはどんな関係だったんでしょうか。ビルのいうジェシカの裏切りとはなんだったのか、はっきり語られていないので、想像で補うしかないのですが。

 

 ディーの記憶については、今回残念ながら取り戻すことができず。ディーの記憶を取り戻すと、真エンディングに到達できるらしい。そのためには、道中でディーの記憶をしっかりと回収していかないといけないようです。コレクションアイテムの DAS カードも全部回収できていないですし、2 周目以降は丁寧に探索しつつ、真エンディングを目指します。