炬燵の中でゲーム三昧

ゲームのプレイ雑記やあれこれ

アンリアルライフ プレイ日記#1:1周目クリア

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 記憶喪失の少女ハルが不思議な夜の世界でを冒険するパズルアドベンチャー

 グラフィックと音楽がとにかく美しく、雰囲気が最高です! このゲームの作者である hako 生活様は元々ピクセルアートで有名な方らしく、細かく動くドット絵に魅入ってしまいます。 青を基調とした冷たい雰囲気と、柔らかさのあるドット絵のコントラストが印象的です。

 物語としては、記憶少女のハルが、信号機の 195 とともに不思議な世界を冒険し、その世界の住人と交流を深めながら、徐々に記憶を取り戻していきます。 自分が誰で何があったのか何も思い出せない中、唯一の手がかりとなる「先生」と会うためにその痕跡を辿っていきますが、ハルと「先生」との間には何かがあったようで……。 主人公のハルが記憶喪失ということもあって、プレイする側も右も左も分からないままゲームを進めていくことになるため、序盤から中盤にかけては派手な展開はなく、物語の導入や引きは正直なところ弱いです。 けれど、ともに冒険する信号機 195 を始めとした不思議なキャラクターたちがとても魅力的で、彼らとの交流は心温まります。 そして、この不思議な世界を好きになってきて迎える終盤の演出がとにかく秀逸。

 ゲームとしては、マップ上の気になる部分を調べて謎を解いていく、シンプルなパズルアドベンチャー。 ハルの持つ「モノの記憶を読み取る能力」が謎解きのキーとなります。 謎解きは易しめですが、ストーリーや雰囲気、演出を重視したゲームなので、物語の進行を邪魔しない程よい難易度かなと思います。 強いて気になる点を挙げるならば、ほぼオートセーブ形式のゲームなのにオートセーブのタイミングが分かりづらい点かなと思います(一応マニュアルセーブも可能ですが、特定の場所でしかできない)。 ゲームの進行上、同じ場所を何度か行ったり来たりすることがありますが、それほどマップは広くなく、この手のアドベンチャーだとありがちな要素なので、そこまで気にならないかな。 3 時間ほどプレイして 1 個目のエンディングを見たところですが、物語の重要な部分がまだ解明されていなくて非常に気になるので、他のエンディングを見るために周回頑張ります!

※ 以下、ネタバレ注意

 

 序盤から中盤にかけて目を引くような展開がなく、ゆったりとしたテンションでプレイしていたのですが、幻の駅に到着したあとの演出がとにかくすごかったです。 特に「先生(の姿をしている誰か)」と会ってから。 195 との接続が切れている中、ハルを呼ぶ「先生」と反対方向へ誘導する矢印を見つけたときには思わず鳥肌が立ちました。
 到達したエンディングは「ある少女のパラドクス」。 ハルの抵抗も虚しく、屋上(?)から飛び降りてしまうエンドでした。 ハルが飛び降りる直前、195 が「誰でも良いからハルを止めて」と言っていたから、どこかでフラグを立て損ねたのかな? 幻の駅到着後、まっすぐに「先生」の元へ向かってしまったので、次はしっかり探索をするのが良さそう。 「先生」に会ったあと、まっすぐ「先生」の方に向かうとどうなるかも試してみたいです。 分岐点(幻の駅到着時点)でオートセーブがされていたので、繰り返しプレイがしやすそうなのは嬉しいですね。