炬燵の中でゲーム三昧

ゲームのプレイ雑記やあれこれ

ZERO ESCAPE 9時間9人9の扉 感想

- 満足度:   ★★★★ 4.0

- 総評:    ★★★★ 4.0

- ストーリー: ★★★★ 4.0
- キャラクター:★★★★ 4.0
- グラフィック:★★★☆ 3.5
- システム:  ★★★☆ 3.5

 沈みゆく船に閉じ込められた極限状態において、9 人の男女が脱出を図る謎解きアドベンチャー。 ゲームは物語が展開するノベルパートと謎を解く脱出パートに分かれており、それぞれのパートを交互にプレイしていくことになります。

 9 人の男女がなぜ船に閉じ込められたのかといった物語としての謎や、極限状態における登場人物たちの行動、緊張感のあるシナリオが魅力的で一気にプレイしてしまいました。 登場する 9 人の人物たちが、それぞれ個性がはっきりしていて魅力的なのも物語を引き立てていています。 よく動く立ち絵イラストや声優による演技も良かった。
 物語の軸に SF やオカルト的な要素が含まれていて、シナリオもやや力技っぽく感じるところがあるので好みが分かれるかもしれませんが、それを差し引いても余りあるシナリオ構成で、序盤の緊張感のある展開から、終盤にかけての伏線の回収とクライマックスの盛り上がりは素晴らしかったです。 特に、周回による物語のループとシナリオが密接に絡んでくるギミックや、過去と未来がリンクする場面(ネタバレ反転)はすごいとと思わず唸ってしまいました。

 脱出パートは、昔ながらのシンプルなポイントクリック型脱出ゲーム。 難易度は易しめで、登場人物が要所要所でヒントを出してくれるため、ストレスなく進められるかなと思います。 脱出ゲームに慣れた人だと物足りないかもしれませんが、物語がメインのゲームなので、ストーリー進行を邪魔にならない程度の難易度でちょうど良かったです。
 今回プレイした PS4 版は、もともと DS ソフトとして販売されていたゲームが移植されたものですが、フローチャートや早送り機能など、アドベンチャーゲームに必要な機能は一通り揃っていて、エンディング回収のための周回もストレスなく進めることができました。 ただ、一部 DS 向けにチューニングした謎解きがそのまま移植されてヒントが非常に分かりづらくなっているところがあったのが難点。

 総評としては、シナリオのよくできた脱出ゲーム+ノベルアドベンチャーで非常に楽しめました。

プレイ状況:PS4 版で全エンディング回収

プレイ時間:約 15 時間半