炬燵の中でゲーム三昧

ゲームのプレイ雑記やあれこれ

DAIROKU:AYAKASHIMORI プレイ日記#2:悪虂王&瀬見&大円団ルート

 DAIROKU:AYAKASHIMORI クリアー! 最後まで楽しめて、個人的に大満足なゲームでした。

 ※ 以下、ネタバレ注意。

 

悪虂王

 怖そうな見た目に反して、敬語で物腰柔らかいというギャップが印象的。 ……と思っていたら、さらに天然という属性までついていて、なかなかに意外性のあるキャラクターでした。 前の三人のルートでは、主人公が追いかける側だったので、主人公が攻略対象に振り回されているのは新鮮。 恋愛エンドでは、恋心を自覚してからのど直球なアプローチがすごかったです(職場での告白は見ていてちょっといたたまれない気持ちになるけれど……)。

 悪虂王ルートでは、恋愛・悲恋エンドの分岐が特殊で、好感度の条件を満たした上で、特定の選択肢で正解を選ばないと悲恋エンドになるようになっていました。 この分岐条件が、うまくエンドにつながっていて良かった。 真の姿を表した悪虂王を救うために攻撃してしまった主人公が、悪虂王を助けるために封印するという選択肢を避けるべくもなく……。 エピローグで封印が解けたような音が聞こえたけれど、主人公が生きている内に会えたんだと良いですね。

 あとは、悪虂王のルートなのに瀬見の開眼にびっくりしました。

瀬見

 完璧さが欠点になるキャラってずるい……。 これまで瀬見はできる上司というイメージが強かったけれど、能力が高いゆえになんでも自分一人でこなしてしまおうとしていて、想像以上に危なっかしかった。 上司である瀬見に助けられつつ、そんな危なっかしい瀬見を主人公が叱りつつも支えるという関係性が良かったです。 SS を読むと、信じられるのは主人公であって(それはそれで良いけど)、信じてくれている妖たちも信じ切れていない感じがするので、今後も主人公に叱られたりしながらやっていくんだろうな。 それから、主人公と瀬見の普段のやり取りも軽口を叩き合える距離感と信頼感が感じられて良かったです。 瀬見の危機に際して自ルートでも見せたことのないくらい真面目に統をやっている比良が登場して、瀬見そっちのけでドキドキしたなどということは……。

 終盤、自分の気持ちを伝えるのでなく相手の気持ちを引き出すところ、最高に瀬見らしいけど最高にずるいムーブですよね。 それ以前に許嫁にわたすネックレスをしれっとプレゼントするあたり(そしてそれを自ら身に付けさせるあたり)、主人公を逃がす気が毛頭ないのが本当にずるい。

大円団

 比良の妖バージョンの立ち絵に全部持っていかれた。 力が開放されたからか常よりも好戦的で、比良ルートでは見られなかった比良の一面を見られて満足。 サクラタニの封印がある所為で(おかげで?)妖バージョンを見られるシーンがここしか無いのが残念です。 比良に煽られ、ボコられ、湫がちょっとかわいそうな立ち位置だったな。 白月に「統べる者」だから統なのだと説教されるのを見て「せやな……」となったので、統を名乗りながらその役目を果たせていなかった湫の自業自得なんですが(湫ルートでもミツチ全体を制御しきれていませんでしたしね)。

 大円団ルートというだけあって、全員大集合してサクラタニの問題もひっくるめて解決してハッピーエンド!というのは良かったのですが、割とあっさり問題が解決してしまうのでやや拍子抜け感はあるかも。 まあ、ハラハラドキドキを楽しむタイプのゲームでないので、これはこれで満足ですが。