炬燵の中でゲーム三昧

ゲームのプレイ雑記やあれこれ

Code:Realize 祝福の未来 プレイ日記#1:アフターストーリー

 「Code:Realize 祝福の未来」プレイ開始。 本編の方には色々思うところがあるけれど、FD がセットになった Switch 版買ってしまったのでひとまずプレイするか……と手を出したのですが、結論から言うと思いの外良かった! ひとまずアフターストーリーのみクリアしましたが、本編で描かれなかった主人公と攻略対象の関係性に焦点が当てられていて楽しめました。

 ※ 以下、ネタバレ注意。

 

フラン

 本編のハッピーエンド後、フランは再び政府お抱えの研究者として働いきながら、主人公と過ごしていました。 しかし、主人公の毒を完全に解決までいかずとも無効化するだけの才能を発揮したフランはアイザックに続き「イデア」に目を付けられてしまいます。 そして、主人公の存在を見逃す代わりに、そして定命の存在ではない主人公とともに生きていくために「イデア使徒」として生きることを提案されます(提案というよりは、半ば恫喝ですが)。
 ホムンクルスである主人公が人と恋をして、ともに生きていくことができるのか?寿命の違いなどはどうなっているのか?というのは、本編をプレイしていたときからずっと気になっていたので、この部分に踏み込んで描かれていて、個人的には満足です。 悩みに悩んだ末、主人公とフラン自身の幸せのため、主人公を人間にしてみせると啖呵を切るフランも格好良かった。
 本編にしろ、この後プレイした他のルートにしろ、主人公の毒の無効化にはだいたいフランが関わっているので、改めて考えるとフランのポテンシャルってすごいですね……。 あと、サン以外のルートでは、アイザックの創造物である主人公にイデアが手を出さないよう、サンが手を回していたのかと思うと、こちらもすごい。

サン

 イデア使徒を休職(?)して、主人公の毒を解決するため旅をするサンと主人公。 しかし、サンは毒を持った主人公に触れられるのはイデア使徒である自分だけだと、それゆえに主人公の毒が解決してしまえば主人公が自分から離れていってしまうのではないかと不安になってしまいます。 本編中では主人公とサンとの恋愛的な悩みや葛藤についてはほとんど描かれていなかったので、アフターで補完されているのは本当に良かった……! なにより普段超然とした振る舞いを崩さないサンの人間的な部分が見られて、ようやく主人公と手を取り合って前に進めるようになったのかなと思います。
 ルパンによるサンへの発破がけはさすが。 多分このルートでもルパンは主人公のこと好きなんだよなと思うと、サンの悩みは腹立たしいことこの上ないだろうに、結局二人の仲を取り持つあたり本当に男前ですね。

ヴァン

 主人公の理想の相手でいたいヴァンが空回りする話。 サンルートと同様、ヴァンルートでは殺伐としたシーンばかりで、恋愛的な部分があまり描かれていなかったので、こちらもアフターで補完されていて嬉しい。 こういうお互いのことを想っているが故のすれ違いって恋愛ものの醍醐味ですよね。 主人公と向き合うのが怖くて仕事に逃げるところとか個人的に好きでした。
 傍から見ているとただの痴話喧嘩なのに、真剣に悩んだり凹んだりしているところが、対人スキル低そうなヴァンらしくて(他のメンバーの対人スキルが高すぎるというのもあるけれど)良かったです。

インピー

 最初から最後まで平和で、そういうところも含めてインピーらしくて良かった!!! インピーは本当にもう本編から良い意味で変わらないなぁ。 空を飛びながらという、普通考えつかないような、それでいて科学に希望を持つインピーだからこそな結婚式のシーンとか。 月へ行く計画への出資をヴィクトリアに引き受けてもらう代わりとして潜水艦造りに協力するのだけど、その理由が単に出資目的だけじゃなく科学の光の面を見せるためのというのも好き。
 恋愛面については、インピーがインピーである限り何の心配もなさそうなので末永くお幸せに!

ルパン

 結婚して幸せ絶頂の二人。 けれど主人公はルパンを夢中にさせられているか心配で、いつものメンバーを巻き込み……、というなんとも微笑ましいエピソード。 最初に相談したヴァンとドラちゃんの人選ミス感で既にお腹が痛い。 相手をドキドキさせるには危険な状況を作り出すことだ!と大真面目に黄昏のマネごとを始める二人がもう面白くて。
 続いてのインピーとサンによる他の男とのデート作戦では、ちょっとしんみりしたルパンも見られつつ。 主人公のことを誰よりも分かっていると自負していたであろうルパンが、実は分かってないことも多いのだと気づいた場面が個人的に好き。