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Code:Realize 祝福の未来 プレイ日記#2:ショルメ・フィーニス・ギャングルート

 「Code:Realize 祝福の未来」のショルメ、フィーニス、アナザールートをクリア。 本編のクリア前の物語なので、本編プレイ時に感じた不満点が……まあ出てくるよね……。 ということで、アフターストーリーよりは楽しめなかった部分が多かったのですが、フィーニスルートだけはダントツで良かった! なんならどの攻略対象のルートよりも好きかもしれない。

 ※ 以下、ネタバレ注意。

 

ショルメ

 自身がホムンクルスであると知った主人公が、ルパンたちの元を離れ、ショルメのところに転がり込むというアナザールート。 地下水路を彷徨っていたときにいきなり知らない人に助けられ、なんだこのイケボ(CV. 鳥海浩輔さん)は!と思っていたらワトソンだった。
 ワトソンはもともとショルメ(ホームズ)の相棒でしたが、ショルメがアレスターを追っていく中でワトソンの奥さんを死なせてしまい、周囲を巻き込むことを恐れるようになったショルメから距離を置かれていたのだとか。 ショルメがこのトラウマを克服すること、そしてその結果としてアレスターと本当の決着をつけるのがこのシナリオの肝だと思うし、確かにその部分は面白かった。 ……だけどショルメとワトソンの物語に別に主人公いらなくない? ショルメとワトソンに焦点を当てて二人の絆を深堀りするか、ショルメと主人公の恋愛に焦点を当ててトラウマ克服を深堀りするかして欲しかったなぁ……というのがプレイしての感想。 なんだかどちらも中途半端。 いや、もう本編プレイ時から、このゲームのディレクター?シナリオライター?の目指すところと、私の好みが噛み合っていないのは分かりきっていたので、その上でプレイして文句を言うのはお門違いなんですけどね……。

フィーニス

 本編の中盤、自身がホムンクルスであると知った後に、主人公がフィーニスに協力することを選んだ場合のアナザールート。 父様に認められたい、父様に認められることこそが幸せだと信じる一方で、父様の愛情が自分には向けられないことを心の奥底では理解しているフィーニスの葛藤。 そんなフィーニスに対して愛情を向けることで、フィーニスの幸せが必ずしも父様に認められることにあるのではないと示そうとする主人公との姉弟愛が本当に良かった! 父様の愛に飢えるフィーニスを救うことができるのは姉である主人公を置いて他にいないし、同じように父の愛を求める主人公の家族となることができるのもフィーニスしかいない。 他ならない、アイザックに造られた二人だからこその物語になっているんですよね。
 敵役のヘンゼルもはまり役で良かった。 自身も妹を亡くした経緯があるからこそ、敵対する立場でありながらも誰より主人公とフィーニスのことを理解できるし、一度負けたあとも主人公、フィーニスと決着をつけようとするところが本当に好き。 フィーニスがアイザックを壊すのを見届けるのが彼で良かったなと思います。

ギャング

 友人らしい友人がいなかった主人公とシャーリーの友情は良かった。 ゴードンファミリーとクルデーレの確執と対決については……、まあうん。 とりあえず、互いに銃を向け合う緊迫感のあるシーンで不幸な過去を語りだすのは止めてほしかった。 本編、FD のどのルートよりも登場人物による唐突な過去語りが多かった気がする。 最後はヴィクトリアが漁夫の利をかっさらっていきましたね……。