炬燵の中でゲーム三昧

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大正×対称アリス HEADS & TAILS 感想

 『大正×対称アリス HEADS & TAILS』(PC / PS Vita / Nintendo Switch)
Primura(PC)、PROTOTYPE(PS Vita / Nintendo Switch) 

大正×対称アリス HEADS & TAILS - Switch

大正×対称アリス HEADS & TAILS - Switch

  • 発売日: 2020/10/29
  • メディア: Video Game
 

 

- 満足度:★★★ 3.0

- 総評:★★★ 3.0

- シナリオ:★★★ 3.0
- キャラクター:★★★★☆ 4.5
- グラフィック:★★★ 3.0
- 音楽:★★★★ 4.0
- システム:★★★★★ 5.0

良かった点
本編を補完するシナリオ、本編同様に個性的で魅力あるキャラクター

悪かった点
本編を別視点で描いているシナリオがメインとなっておりやや冗長に感じる(+個人的に「学園アリス」編が楽しめなかった)

作品紹介

 『大正×対称アリス HEADS & TAILS』は、Primura から販売されている「大正×対称アリス」のファンディスクで、今回プレイしたのは Nintendo Switch 移植版となります。オリジナルの PC 版は 2017 年に発売され、同年、PROTOTYPE により PS Vita に移植、その後、2020 年に Switch に移植されています。Switch 版では、Vita 版からビジュアルノベルが追加されているようです。ジャンルは「夢と現のおとぎ話アドベンチャー」。本編に引き続き、シナリオは藤文さん、イラストはめろさんが担当されています。 キャストも引き続き、
- シンデレラ:平川大輔
- 赤ずきん:前野智昭
- かぐや:増田俊樹
- グレーテル:江口拓也
- 白雪:蒼井翔太
- 魔法使い:羽多野渉
- アリス:松岡禎丞
- 猟師:橋詰知久
- オオカミ:花江夏樹

本ファンディスクでは、大きく以下の三つに分かれています。
- 猟師編、オオカミ編:本編を猟師、オオカミの視点から描いた物語
- アフターストーリー:本編クリア後の、攻略対象たちとのその後
- 学園アリス編:大正×対称アリスのキャラクターによる現代学園ものパロディ

 以下、ネタバレには配慮していますが、気になる方はご注意下さい。また、「学園アリス」編は、途中でギブアップし、全クリアしていない状態での感想となります。

感想

 このゲームをプレイしての感想は、ファンディスクに何を求めるかによって満足度が大きく違ってきそう、です。猟師編、オオカミ編がこのゲームの多くの割合を占めますので、それを目的として購入、ということであれば、満足できるのかなと思います。猟師編、オオカミ編ともに、本編 epilogue の時間軸を中心に、猟師、オオカミそれぞれの視点から物語が描かれ、本編では見えなかった部分も描かれていますので、新たな発見があり、本編の補完的な役割も果たしてくれます。ただ、基本的に語られる時間軸が本編、猟師編、オオカミ編いずれも同じになりますので、個人的にはダレる部分が多かったです。とはいえ、猟師編は結構楽しめました。

 アフターストーリーはかなり短めで、攻略対象ごとに 30 分程度かなと思います。個人的には、このアフターストーリーが一番楽しみだったので、あまりボリュームがないのは残念でしたが、各キャラクターのその後の幸せな展開や成長が見られ、内容自体は非常に満足できるものでした。特に、魔法使いのアフターストーリーはかなり良かったです。本編のように攻略制限はなく、どのキャラクターからプレイしても楽しめるとは思いますが、アフターストーリー同士に若干関連性があるので、最後にアリス→魔法使いを持ってくるとより楽しめると思います。

 学園アリス編が意外とボリュームがあって、共通ルートから、選択肢によって各攻略対象へのルートへ分岐します。共通ルートが長いですが、丁寧に読み進めていくと、各ルート 1、2 時間くらいかなと思います。全てのルートを見た上での感想ではないのですが、大正×対称アリスのキャラクターを使ってわざわざ学園パロディをする必要があったのかな?というのが正直な感想です。大正×対称アリスは個性的なキャラクターたちも魅力ですが、それがあまり生かされているとは思えず……(元々の世界観だからこそ生かされるキャラクターたちだとも思います)。耐えられず、シンデレラルートのみクリアした辺りで挫折してしまいました。

まとめ

 個人的には、本編の方で物語がきれいに終わっているので、無理してプレイする必要は無かったかな?というところです。ただ、自分がファンディスクに求めていたものと内容が合致せず事前調査不足なだけ感は否めません。キャラクターは本編同様とても魅力的ですので、上手く合致すれば楽しめると思います。