炬燵の中でゲーム三昧

ゲームのプレイ雑記やあれこれ

DEATH STRANDING 感想

- 満足度:   ★★★☆ 3.5

- 総評:    ★★★★ 4.0

- ストーリー: ★★★☆ 3.5
- キャラクター:★★★☆ 3.5
- グラフィック:★★★★★ 5.0
- ゲーム性:  ★★★★☆ 4.5
- システム:  ★★★★ 4.0

 舞台は、デス・ストランディングという謎の現象により世界が都市が崩壊し、人々が分断されたアメリカ大陸。 プレイヤーは、伝説のポーター(配送人)と呼ばれる主人公サムとなり、人々の繋がりを再び取り戻すため、配送人としてアメリカ大陸を横断する旅に出ることになります。

 ポーターとなって配送を行うという、非常にユニークなゲーム。 配送という一見すると単純な作業が、ゲームとしてよく練り込まれていて、非常に中毒性が高くなっています。
 配送と一口に言っても、単純に荷物を持って目的地まで移動するだけではなく、そこに様々な制約がかけられています。 サムが同時に運べる荷物の重量の限界、荷物には大きさや重心、配送路の障害など……。 そういった制約があるからこそ、どの荷物を運ぶか、それらをどうやって、どの経路で運ぶのか、無事に配送を終えるためにどんな道具、装備が必要かなど、様々な選択肢が生まれ、そういったプレイヤー自身が考え、選択を行っていくことがゲームとして非常に面白い部分となっています。
 また、レベルデザインが非常に秀逸。 ストーリーの進行や各配送先の親密度に合わせて新しい装備や設備が次々と解禁され、飽きさせない作りとなっています。 ゲーム開始直後は徒歩で荷物を運ぶしか手段がなく、一度に背負える荷物の量も少なくてストレスも多い。 しかし、ゲームの進行とともに、バイクやトラックといった大量に荷物を運ぶことのできる乗り物、背負える荷物の量を増やしたり、走るスピードを上昇させたりする装備品、都市から都市を繋ぐ国道などが少しずつ解放されていったり。 始め苦労していたのが嘘のように快適になっていくとともに、サムの成長として大きな達成感に繋がっています。 一方で、ゲームのレベルデザインが大きく開発者に依存していることにもなり、他のゲームのようなレベルアップやプレイヤースキルの向上による成長が感じにくく、ある程度要素が解放しきってしまった後半以降は、プレイ感が変わらず飽きを感じやすくなるように思いました。
 あとは、配送がメインのゲームなので、戦闘要素に期待すると肩透かしを食らうかなとは。 人と人との繋がりがテーマとなっていて、世界観もそれを踏襲しているため、「人を殺すこと」についてメリットがない。 それどころか、明確なデメリットが用意されています。 公式の見解だったかは忘れましたが、既存の FPS などの「人を殺す」ゲームに対するアンチテーゼ、メタフィクション的な要素が含まれているというのをどこかで目にした記憶が……。 そのためか、(おそらく意図的に)戦闘部分が退屈にデザインされていて、単純に面白くないです。

 ストーリーは近未来 SF。 デス・ストランディングにより崩壊したアメリカ大陸で、都市と都市を結びつけ、人々の繋がりを取り戻していくという物語。 人々の繋がりが絶たれたという世界観と配送というゲーム性が上手くリンクしていて、違和感なくゲームない世界に入り込めます。 フィールドを彩る自然などの美しいグラフィックや、リアルで迫力のあるムービーも必見。 また、ノーマン・リーダスマッツ・ミケルセンなどの実在の有名俳優が起用されており、大きな見どころとなっています(実際購入動機の 5 割ぐらいがマッツ・ミケルセンだったりします)。
 一方で、テーマ性を全面に押し出したストーリー展開やムービーの長さ、説明台詞の多さ、登場人物の描写の淡白さなどは人を選ぶかなと思います。 「繋がり」というのが本作の主要になっているのですが、その重要性が常にサム(ひいてはプレイヤー)に対して提示されため、とにかくくどい。 せっかくのムービーやイベントシーンも説明台詞が大半だったりして、世界観の掘り下げには成功しているものの、ストーリーやキャラクターの掘り下げは薄いのが残念。

 総評としては、とにもかくにも人を選ぶゲーム。 ゲーム面では、(ゲームとして非常に練り込まれていはいるものの)配送という単純作業に対してやりがいや達成感を感じられるか。 ストーリー面では、「分断された人々を繋ぐ」というテーマ性、独特のストーリーテリングに共感できるか。
 個人的には、配送ゲームとしての側面は非常に楽しめたのですが、作品のテーマ性とそのくどさ、ストーリーやキャラクター描写の淡白さがとにかく合わなかったです。 練り込まれた世界観や俳優の細かな表情や仕草まで緻密に再現したグラフィックには本当に素晴らしく、プレイ開始直後はワクワクしながら進めていた(オープニングムービーのワクワク感はすごかった)のですが、だんだんテンションが下がっていくのが辛かった……。 後半はプレイ意欲が無くなる前にクリアしようとやや駆け足でのプレイでした。

プレイ状況
PS4 版でストーリークリア

プレイ時間
クリアまでのプレイ時間 約 69 時間
クリア時トロフィー獲得率 72%